
[1]
以前はここで▲6八銀の場合は後手悪くないと紹介しました。
しかしここで先手の最強の対策として▲6八金[2]がありました。

これは形を気にせず後手の攻めを押さえ込み、
歩得を主張しようという作戦です。
いろいろと研究しましたが、
金の守備力が高く後手が攻めきるのは用意ではないことがわかりました。
例えばいつもどおりに△8四飛とすると、▲7七金[3]がしっかりした受け。

[3]
以下、△5五銀▲5八飛△4五桂▲7八銀[4]のようになると、
後手の攻めが受け止められてしまいます。
▲7八銀が形の受けで、△6六銀▲同金△8七飛成の強襲を受けています。

この後先手は▲6七金〜▲5六歩〜▲4六歩のように桂馬を取りにいく方針がわかりやすいです。
早指しなら飛対抗金型もいい勝負だと思いますが、
時間の長い将棋ではすこし辛いのかなという印象ですね。
代わりの指し方としては、△6四銀のところで△2四歩や△3三角とするのが有力で、
技巧でもほぼ0の互角と評価しておりこれからの研究課題です。