2016年11月29日

横歩取り 勇気流6八玉

棋士の佐々木勇気五段が得意とされている横歩取りの戦法を紹介します。
ちなみにこの戦法にはまだ名前がないということなので、勇気流という仮称をつけて紹介します。

【参考棋譜】(一例です)
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲6八玉[1]

[1]

横歩取り3三角戦法に対し、▲6八玉とするのが佐々木五段の新手で、
佐々木五段は現在(2016/11/18時点)この形で6連勝しています。

最近では叡王戦で八代五段との対局や王座戦で中座七段との対局で登場しています。

▲佐々木勇気 vs. ▽八代弥


▲佐々木勇気 vs. ▽中座真

(棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)

八代五段の対策が一般的な対策で、中座七段は△8五飛と中座七段らしい対策をされましたね。

私も先手で横歩取りになったときは勇気流を使うようにしているのですが、
今のところ3戦無敗でして、勇気流の優秀さを身をもって体感しています。

この戦法を解説した媒体は少ないですが、
佐々木五段本人が叡王戦予選のニコ生で対八代戦の解説をされています。


また以下のブログでも詳しく研究されています。
横歩取り「佐々木流▲6八玉」の研究1
横歩取り「佐々木流▲6八玉」の研究2
ブログ「愚を編む。」より

ガンガン攻められる形で早指しなどでかなり有効かなと思いますので、
皆さんもぜひ試してみてください。
posted by J at 07:00| Comment(0) | 既存戦法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

J流横歩取らせ クローズ型3 2六〜3六飛対策

将棋クエストで五段の方に指された対策から。

クローズ型で▲2六飛△7二飛に▲3六飛[1]が新しい対策でした。

[1]

実戦は以下△7六飛▲6五歩△同銀▲7六飛△同銀▲8二飛[2]から龍を作られて敗戦。

[2]

▲8二飛は小ミスで、▲6二歩ならなお厳しかったようです。

実戦では▲6五歩に△同銀ではなく、△3六飛▲同歩△7三銀[3]としなければなりませんでした。

[3]

これならば後手陣には隙がなく、
先手は6七と2七の二箇所のキズを抱えているためまとめづらい形です。



また▲6五歩のところで▲3四飛も考えられ、
おもに3通りの手段が考えられます。

@△7五飛

飛車を2筋に展開して戦う方針です。

A△5五銀

6六の歩取りや△4四銀〜△3五歩で飛車を捕獲する狙いを秘めています。

B△4五桂

6六角や6六飛で一気に攻める方針です。

いずれも難しい戦いで互角の形勢に思います。
{@〜B gpsfish +-100以内の互角}

【J流横歩取らせ戦法 記事リンク】
┏・基本図まで
┣・オープン型1
┣・クローズ型1
┣・クローズ型2
┣・7七桂型
┣・5八玉型
┗・歩交換横歩取らず型
posted by J at 22:00| Comment(0) | 横歩取らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

J流横歩取らせ戦法 横歩取らず型

J流横歩取らせ戦法では4手目に△7四歩とし、
先手が2筋の歩交換をした時にこの歩を取ってくるのが狙いの進行になります。

しかし、先手もこの歩を取ってくるとは限りません。
取れるものなら取ってみよ、と言っても警戒されて取ってこないこともあります。

その場合になりやすいのが、
先手が▲2八飛[1]と引いてから相がかりのように引き飛車棒銀で攻めてくるパターンです。


[1]

このまま先手に簡単に棒銀で負かされては戦法自体が無理ということになります。

[1]の局面では△7三銀〜6四銀などとしていっても後手が簡単に潰れることはありません。
しかし先手の銀に威張られる展開になり、一つのミスで簡単に飛先突破されて負けるリスクがあります。
これは自分の力が出しきれない展開で悔しい思いをする可能性が高いです。

そこで私がおすすめするのが、6二銀型を生かした△7二飛[2]です。

[2]
{+-50以内の互角}
*{}内はgpsfishの評価値。+なら先手、-なら後手が良いことを示す。

先手が初手▲7六歩を突いているので、7筋での歩交換がしやすくなっています。

この形で一番怖いのが先手がただ銀を前進させるだけの棒銀に負かされることですよね。
ただ私の研究ではそういった一直線棒銀には7筋の攻めで対抗できそうなんですね。

たとえば先手が本当に単純に棒銀だけで攻めてきた場合、

以下
▲3八銀 △7五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2七銀 △3四歩
▲3六銀 △7六歩 ▲7八金 △7三桂 ▲2五銀 △6五桂
▲3四銀 △7七歩成 ▲2三銀成 △同 金 ▲同飛成 △8八と[3]

[3]
{-2000以上 後手勝勢}

となれば後手必勝です。
先手の棒銀も2三の地点で同金としてしまえばそれ以上の攻めがありません。
それよりも7筋の攻めの方が玉に近く強烈なので攻め合い勝ちが望めます。

後手も棒銀で簡単に負かされることがなければ研究を生かしたり、
力を十分に出せる展開に出来るのではないかと思います。

先手が横歩を取らず引き飛車にしてきたときは、
△7二飛と後手も一歩交換をして棒銀を牽制するのが有力です。

※この記事は「Jの詰将棋ブログ」の再掲版です。
posted by J at 22:00| Comment(0) | 横歩取らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする